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1980年代の基礎研究政策−創造科学技術推進制度と科学技術振興調整費をめぐって−

1980年代の基礎研究政策
−創造科学技術推進制度と科学技術振興調整費をめぐって−

國谷 実 著

単行本 214頁 本体価格:1,000円(税別)
私説 加藤楸邨 (上巻) 表紙 
イノベーションの源泉となる基礎研究の重要性は、現在にあっては言うまでもなく分かり切ったことであるが、1980年前後にあっては必ずしも自明のことではなかった。この時期以後に、なぜ日本の科学技術政策において基礎研究シフトが行われたか、またいかなる政策(誰がどのように意思決定したか)に基づきそうしたシフトが行われたかについては日米科学技術摩擦問題以上にその経緯は不明確であった。
 このような重要な時期である1980年代前半について全体を通じた鳥瞰を示そうとするのが本書である。本書は、まずそのきっかけとなった施策――創造科学技術推進制度(ERATO)と科学技術振興調整費を取り上げて当時の科学技術政策を考察する。更にその背景として、大平総理の政策研究会、科学技術関係閣僚連絡会議、土光臨調、科学技術会議の見直し、また当時の基礎研究シフトの主役を果たした旧科学技術庁の内部検討体制とトレンドの変化などを、貴重な行政内部資料や豊富な関係者のヒアリングにより明らかにする。現代のイノベーション政策の見直しに当たっての教訓が1980年代には残されている。
 推薦の言葉「本書には、その時代に科学技術政策の現場にいた著者にしか描けないような、臨場感のある証言や分析が満ちている。科学技術政策のターニングポイントを理解するには格好の書物である。」(上山隆大 政策研究大学院大学副学長)

目次
  • はじめに
  • 第一章 一九八〇年代前史の科学技術政策をめぐる状況
  • 第二章 科学技術関係閣僚連絡会議
    • 第一節 科学技術関係閣僚連絡会議について
    • 第二節 閣僚連絡会議の検討状況
    • 第三節 閣僚連絡会議報告
  • 第三章 行政改革と総合答申(科学技術政策の大枠の変遷)
    • 第一節 行政改革
    • 第二節 科学技術会議の総合答申
  • 第四章 科学技術庁における予算と重要施策の変遷
    • 第一節 科学技術庁の政策決定プロセス
    • 第二節 各年度の重要施策及び予算の特徴
      • 第一項 五五年度以前の重要施策及び予算
      • 第二項 五六年度の重要施策及び予算
      • 第三項 五七年度から六三年度までの重要施策及び予算
  • 第五章 科学技術振興調整費
    • 第一節 科学技術振興調整費創設の経緯
    • 第二節 五六年度に向けての科学技術振興調整費の手続き
    • 第三節 科学技術振興調整費のその後
  • 第六章 創造科学技術推進制度の発足
    • 第一節 創造科学技術推進制度の検討状況(第一段階)
    • 第二節 創造科学技術推進制度の検討状況(第二段階)
      • 第一項 研究開発投資拡大に関する講演(大澤事務次官講演)
      • 第二項 目的基礎研究(技術同友会の提言―米沢構想)
      • 第三項 事務レベルでの再検討
        • @対象とする基礎研究
        • A資金方式について
      • 第四項 経済団体連合会・技術同友会の共同見解
    • 第三節 運営手続きについて
      • 第一項 課題及びプロジェクトリーダーの決定
      • 第二項 流動研究員制度の創設の経緯と問題点
  • 第七章 一九八〇年代の基礎研究政策を振りかえって(國谷・有本対談)

  • 【参考1】創造科学技術推進制度インタビュー
  • 【参考2】平成二五・二六年度インタビュー
  • 【参考3】昭和五六年度科学技術白書(抜粋)
  • 【参考4】科学技術庁幹部等一覧
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